~ ゼルとマールの四方山話 まとめ~
このコーナーは、二頭の牧羊犬の修行話です。
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第1話の今回は、自己紹介をします。
ゼル
ボーダーコリー犬 ♂ 2012.3.19生 毛色 黒白
マール
シェットランドシープドッグ ♂ 2013.5.20生 毛色 ブルーマール
縁あって、遍照院で仏になるための修行をしています。
僕たちの一番の修行は、散歩です♪
一日二回、世間勉強に歩きます。(ドライブもあります)
『ゼル兄ちゃん、もっとゆっくり歩いてよ』
『マールは足が短いから遅いんだよ』
この会話で修行が始まります。
マールは毎日、こうして修行していたら、いつか足が長くなってボーダーコリー犬のゼルのようになって早く歩けると信じて、修行にはげんでいます。が・・・・・・。
違いますよ、マール君。
ボーダーコリーにはなりませんよ~。
ボーダーコリー犬にはボーダーコリー犬の魅力があり、シェットランドシープ犬にはシェットランドシープ犬の魅力があるんですよ。鶴の足が長いのも、鴨の足が短いのも、ちゃーんと理由があるんですよ~
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つづく |
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今回は、第2話です。
ゼル
ボーダーコリー犬 ♂ 2012.3.19生 毛色 黒白
マール
シェットランドシープドッグ ♂ 2013.5.20生 毛色 ブルーマール
縁あって、遍照院で仏になるための修行をしています。
僕たちの一番の修行は、散歩です♪
一日二回、世間勉強に歩きます。(ドライブもあります)
『ゼル兄ちゃん、もっとゆっくり歩いてよ』
『マールは足が短いから遅いんだよ』
この会話で修行が始まります。
『ねえねえ、ゼル兄ちゃん。どうしてお散歩に行かないんだろうねぇ・・・』
『今日は暑いから、僕たちの足がヤケドしちゃうんだって。』
『ヤケドしたって僕は行きたいよ!』
『よし、わかった。お母さんにつれっていってもらおう』
『やったー!』
二頭は元気よく出掛けましたが、行きはヨイヨイ、帰りはトボトボ・・・
案の定、ヤケドしました。
お母さんが言うには、やりたいやりたい、欲しい欲しいのワガママを通すと、とんでもない大ヤケドをするんだってさ~。
みんなはどうかな~?
だいじょうぶかなぁ~?
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つづく |
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今回は、第3話です。
ゼル
ボーダーコリー犬 ♂ 2012.3.19生 毛色 黒白
マール
シェットランドシープドッグ ♂ 2013.5.20生 毛色 ブルーマール
縁あって、遍照院で仏になるための修行をしています。
僕たちの一番の修行は、散歩です♪
一日二回、世間勉強に歩きます。(ドライブもあります)
『ゼル兄ちゃん、もっとゆっくり歩いてよ』
『マールは足が短いから遅いんだよ』
この会話で修行が始まります。
『ねえねえ、ゼル兄ちゃん。お出かけだって~。』
『早くしないと、置いてくよ~♪』
今日は、お盆のお墓参り。
僕たちより、先に修行に来ていて、亡くなった兄ちゃん、お姉ちゃんたちに会いに行きます。
『ねえ、ゼル兄ちゃん。お母さんのように手が合わせられない・・・』
『馬鹿だなぁ、マールは。(笑)』
『心でお参りするんだよ』
『え~っ!!』
『心の中で、僕たち動物を護ってくれる馬頭観音様に、ここで眠る僕たちのすべての仲間も、そして僕たちのことも、どうぞ護ってくださいとお願いするんだよ』
『わかった!』
ゼルもマールも上手にできたよ。お盆には会いに行くからね~
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つづく |
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今回は、第4話です。
ゼル
ボーダーコリー犬 ♂ 2012.3.19生 毛色 黒白
マール
シェットランドシープドッグ ♂ 2013.5.20生 毛色 ブルーマール
縁あって、遍照院で仏になるための修行をしています。
僕たちの一番の修行は、散歩です♪
一日二回、世間勉強に歩きます。(ドライブもあります)
『ゼル兄ちゃん、もっとゆっくり歩いてよ』
『マールは足が短いから遅いんだよ』
この会話で修行が始まります。
『マール今日は台風の後のお出かけだよ』
『楽しみだね~ゼル兄ちゃん!今日はいろんなにおいがたくさんあるよ!』
2頭は元気に修行に出かけました。
『マール、お母さんがそっちに行ったらだめだって言ってるよ!』
『いや!いや!いや!僕は僕の行きたいところに行くの!』
『僕のお散歩タイムだもの!』
『それなら、マールだけ行けばいい!』
『本当に知らないよ』
マールは小走りで行きたい方へ駆けて行ってしまいました。
少しして様子を見に行ったら、道路脇の小さな穴に4本足の内の1本が落ちて、動けなくなっていました。
『だから言っただろう。仕方ないなぁ』
と助けてもらったマール君
『ありがとう、ごめんなさい』
と言って、事なきを得ましたが
『マール、謝ってもすまないことがあるんだよ』
やんちゃなマール君をいつも見守るゼル君、立派だよ。
事故など経験しない方がいいに決まってるけど、きっとたくさん君も失敗したからわかるんだね。
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つづく |
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今回は、第5話です。
ゼル
ボーダーコリー犬 ♂ 2012.3.19生 毛色 黒白
マール
シェットランドシープドッグ ♂ 2013.5.20生 毛色 ブルーマール
縁あって、遍照院で仏になるための修行をしています。
僕たちの一番の修行は、散歩です♪
一日二回、世間勉強に歩きます。(ドライブもあります)
『ゼル兄ちゃん、もっとゆっくり歩いてよ』
『マールは足が短いから遅いんだよ』
この会話で修行が始まります。
『ゼル兄ちゃん、行くよ~』
マール君、ハイテンションで身支度ととのえて出発です。
『ゼル兄ちゃん、葉っぱがサクサクいってるよ。』
『本当だね。美味しそうな音だね。』
『え~。美味しそう?お腹すいてるの? 葉っぱさんがお話ししてるんだよ。』
『僕はおやつの音に聞こえるよ。マールは、お話に聞こえるんかァ』
『だってぇ。歩くと音がして楽しいよ~。』
『へぇ~~、マールは音フェチだもんな。』
『そうだよ。マール君。いい子いい子、上手に歩けてるよ~、ってお話ししてくれてるもん。』
『そうだな。マールは前回の散歩でもいう事聞かないで、少しケガしちゃったものな。』
『そう。だから、今日は、いい子で散歩してたら、葉っぱさんにほめてもらえた~。』
今日は、二頭仲良く、楽しみながら修行ができて良かったね。
『葉っぱさん、ありがとう♪』
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つづく |
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今回は、第6話です。
ゼル
ボーダーコリー犬 ♂ 2012.3.19生 毛色 黒白
マール
シェットランドシープドッグ ♂ 2013.5.20生 毛色 ブルーマール
縁あって、遍照院で仏になるための修行をしています。
僕たちの一番の修行は、散歩です♪
一日二回、世間勉強に歩きます。(ドライブもあります)
『ゼル兄ちゃん、もっとゆっくり歩いてよ』
『マールは足が短いから遅いんだよ』
この会話で修行が始まります。
『ゼル兄ちゃん、お泊まりって何?』
『お母さんがお泊まりのお留守番をしてなさいっていったの』
『お泊まりはお母さんが大きな鞄を持て出かけるんだよ』
『ふ~ん』
『マール、お散歩がなくなるんだよ』
『暗くなって、明るくなって、を3回くりかえしたら、お母さんが帰ってくるお留守番だよ』
『へえ~~~~~』
『じゃあ、オシッコはどうするの?トイレはどうするの?お散歩はどうするの?』
『そんなのはお庭でするんだよ。トイレもお散歩も庭でするんだよ』
『ガマン、ガマンのお留守番だよ』
『ガマンなんか嫌いだ!ここにやっちゃえ!ふかふかのお布団があるじゃないか!』
たいへん、たいへん、マール君こたつ布団にかけちゃいました。
『マール、そんなことしたらたいへんだよ!お母さんに叱られちゃうよ!どこにかけてるんだよ!』
『大丈夫!すぐ乾くって!』
『ばれるぞぉ~』
ばれないからしてもいいのかな?マール君?
怒られるからしちゃいけないのかな?ゼル君?
よく考えようね、おかあさんが帰ってくるまでの、宿題だよ。
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つづく |
今回は、第7話です。
ゼル
ボーダーコリー犬 ♂ 2012.3.19生 毛色 黒白
マール
シェットランドシープドッグ ♂ 2013.5.20生 毛色 ブルーマール
縁あって、遍照院で仏になるための修行をしています。
僕たちの一番の修行は、散歩です♪
一日二回、世間勉強に歩きます。(ドライブもあります)
『ゼル兄ちゃん、もっとゆっくり歩いてよ』
『マールは足が短いから遅いんだよ』
この会話で修行が始まります。
『ねえねえゼル兄ちゃん。』
『なあマール、ねえねえはやめないか?』
『ねえねえなんでやめるの?』
『きちんと挨拶から始めようよ』
『挨拶ってなあに?』
『挨拶って何だろうな・・・マールは考えたことあるか?』
『人間は朝起きたら、おはようっていい、夜寝るときは、おやすみなさいっていうんだぞ。』
『ふーん。じゃあゼル兄ちゃんにも夜寝るときにはおやすみっていうの?』
『朝起きたら、おはようっていうの?』
『どうして?どうしてなの?』
『社会生活をする上での礼儀なんだよ。』
『僕たちだって散歩に行ったり、ドッグランにいったりしたら、初めてのお友達には、犬の世界のご挨拶をするじゃないか。それとおんなじなんだよ。みんなが仲良くするために、必要なことさ。』
『ふ~ん。僕できない!』
『じゃ、やらなきゃいいよ。』
『やらないよ!』
さあどうなるかな?・・・マールくんお友達が遊んでくれるかな?仲間に入れてくれるかな?
『大丈夫1僕にはゴージャスな毛皮があるから!ステキってきてくれるもん!』
『勘違いも甚だしいなぁ・・・見た目じゃないんだぞぉ』
人間には、勘違いという言葉があって、自分が気づかずによかれと思ったことが、相手に大変な迷惑をかけたり、誤解を生んだり、亀裂を生んだりして大変な思い違いをするということがあるんだって。だから、仲のいい人とも、初めての人とも、必ず挨拶するんだぞぉ。マールみたいにゴージャスな毛皮を着てるから、みんなが仲良くしてくれると思ったら、大間違いだぞ。
それを勘違いって言うんだとさ。
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つづく |
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